『福業』のススメ

『福業』とは、仕事を中心とした生活ではなく、豊かで幸福な生活を目的とした働き方です。皆さんの生活が豊かになるお手伝いができれば幸いです。

クラウドの世界で私達は何をするのか?

高度な人工知能を持ったコンピュータ

 

前回、間もなく到来するであろう「クラウドの世界」をお話しました。

今回は、「クラウドの世界」では、私達の生活がどのように変化するのか?

そして、私達が準備しておくべき事は何か?

についてご紹介いたします。

 

まず、クラウド化が進んだ世界では、高度な人工知能を持ったコンピュータと

世界のどこであってもつながっている環境が整備されます。

 

これにより、極小なウェアラブルデバイスやロボットなど、様々なデバイスが

私達を囲み、それらが生活の中で発生する定型作業や予測可能で簡単な

コミュニケーションなどを補助、代行する言わば私達の分身が存在する

生活となります。

私達の分身は外部からの問いかけに対して、私達のスケジュールを確認し

過去の発言や行動パターン、人間関係などから答えを導き出し自動的に返答したり、

私達の興味や好みから食事や洋服をアドバイスなどもしてくれます。

また、定型の決まった作業や仕事は24時間365日休むことなく私達の代わりに行い

日々の雑用などからも開放される快適な生活環境となります。

 

感情認識パーソナルロボット ソフトバンクのペッパー


では、私達の分身が存在する快適な生活の中で、

私達に必要とされることとはいったい何でしょうか?

 

それは、あらゆる情報を収集し、私達自らの脳で、

人工知能では作り出せない新しいモノ・コトを生み出す

知的生活が求められるようになると考えられます。

 

新しい発想や考え方を 生み出す能力が必要

 

その為には、情報を収集する能力と新しい発想や考え方を

生み出す能力が必要となり、特に情報収集においては情報源である

人脈作りが非常に重要な要素となってきます。

 

人脈作りのツールとして現在ではFacebookTwitter、LINEなどの

ソーシャルメディアを活用しますが、そこから情報を入手するためには

交換できる情報を発信しておく必要があります。

クラウドの世界であっても、最終的な相手は人間であり、有益な情報を

与えてもらえる相手に対しては、同じく有益な情報を提供してもらえることに

変わりありません。

 

人脈作りが非常に重要な要素となる

 

したがって、これから迎えるクラウドの世界で私達が準備しておくべき事は

以下の3点が必要となります。

 

・各個人が得意とする分野の開拓と情報の発信
ソーシャルメディアによる人脈の開拓
・収集した情報から新しい発想や考え方を生み出す能力

 

最後に、国家戦略本部が発表した「2030年の日本」の内容をご紹介します。

この内容から「クラウドの世界」を実感頂けるのではないでしょうか。

 

・2030年には、1,000人分の脳の機能を持つハードウェアが1,000ドル程度で

 販売される。2050年には、1,000ドルのハードウェアが地球上の全人類の

 脳の処理能力を超えると指摘されている。
・スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」(2000年)が、2020年には

 家庭用パソコンの性能・価格になる。
・2020年代にはヘッドセット型の音声認識の多言語翻訳機が実用化する。
ビッグデータの活用で人工知能が発達する。すでに人工知能ロボットが

 大学入試模試を受けた結果、日本の私立大学800校のうち約400校に合格できる

 判定が出ている。
準天頂衛星を使い数センチメートル単位で位置を調整し地上の機械(農機具等)を

 自動操作できるようになる。
ロボットスーツを着用することで高齢者でも重作業がこなせるようになる。
・全自動運転の乗用車が2020年頃に公道を走る可能性がある。
・水素を使ったエネファームが普及し、水素燃料電池自動車も実用化する。