『福業』のススメ

『福業』とは、仕事を中心とした生活ではなく、豊かで幸福な生活を目的とした働き方です。皆さんの生活が豊かになるお手伝いができれば幸いです。

トヨタが無くなる日

トヨタが無くなる日

 

トヨタ自動車は2014年3月期、

売上高25兆6919億円、営業利益2兆2921億円の過去最高益を更新。

13年度の世界販売台数も自動車メーカーとして初めて1000万台を突破。

フォーチュンが発表している世界企業500社番付で8位。

日本企業ではトップの会社です。

 

このトヨタが無くなる可能性を秘めたニュースが、

2014年5月27日にGoogleが発表した自動運転車です。

 

自動運転車 グーグルカー

 

この自動運転車は、ハンドル、アクセル、ブレーキがない。

人間が運転操作をしない、完全な自動走行車となっています。

 

試乗の様子はこちら

 

この自動走行車のニュースで、なぜトヨタが無くなるのか?

 

その理由は、自動車産業の構造にあります。

 

現在のクルマは非常に複雑な製品で、一台のクルマには、エンジンや車台、車体、内装、

さらにはカーナビやオーディオといった、多くの要素が含まれており

この関連部品会社のトップに立てるのが、エンジンを開発できるメーカー

すなわちトヨタや日産などの自動車メーカーです。

 

自動車関連企業

 

自動車業界の市場規模は52兆4,615億円で、そのトップでエンジンを開発できる

メーカーが高収益を上げる構造になっています。

 

先ほどのGoogle自動運転車は、当初、トヨタプリウスとレクサスに

自動運転装置を搭載しテストしていましたが、今回発表されたプロトタイプは

クルマごとGoogleが作った自動運転の電気自動車(EV)に変わっていました。

 

電気自動車の動力はモーターで、モーターを作るメーカーは世界に多数存在します。

そうです、もうエンジンを開発できる自動車メーカーに頼らずとも

GoogleのようなIT企業でもクルマを販売できるようになるのです。

 

また、Googleのクルマは完全自動運転のため、免許を持っていない人でも乗る事ができ

今までクルマを運転できなかった未成年や高齢者など利用人口が大幅に広がります。

 

クルマに乗って、行き先を伝え、あとは到着するまで景色を楽しんだり

映画を観たり、ゲームをしたり、友達とTV電話でおしゃべりしたり・・・

スマホで居場所を伝えると迎えに来てくれたり・・・

こんな夢のようなクルマ。ほしいと思いませんか?

 

国電気電子学会は、2040年までに一般道を走行する自動車の75%が

自動運転車になるとの予想を発表しています。

 

エンジンが無くなる日、すなわちトヨタが無くなる日は近づいています。

 

未来の完全自動運転車